【HSP】仕事を抱え込んでしまうのはなぜ?「断れない」を減らすためにできること
仕事を頼まれると、
なかなか「できません」と言えない。
「今の仕事もあるけど、これくらいなら引き受けよう」
「忙しそうだから、自分がやったほうがいいかも」
「断ったら、相手にどう思われるだろう」
そんなことを考えているうちに、
気づけば自分の仕事を抱え込みすぎて、
疲れてしまった経験はありませんか?
僕自身、これまで県庁職員や児童福祉の仕事、児童相談所などで働く中で、仕事を抱え込んでしまうことがありました。
特に、相手の反応や職場の空気を気にしやすい僕にとって、「断る」ということは簡単ではありませんでした。
もちろん、仕事を抱え込んでしまうことがすべてHSPだから起こるわけではありません。
それでも、HSP気質の人の中には、周囲への気遣いや人間関係への不安などから、頼まれた仕事を断れず、自分で抱え込んでしまう人もいるのではないでしょうか。
この記事では、HSPが仕事を抱え込んでしまう背景について、僕自身の経験も交えながら考えていきます。
また、仕事を抱え込みすぎないためにできることや、「断る」のが苦手な人でも実践しやすい考え方についても紹介します。
「仕事を頼まれると断れない」
「気づけば自分ばかり仕事を抱えている」
「仕事を抱え込んで疲れてしまう」
そんな方の、少しでも参考になれば嬉しいです。
HSPが仕事を抱え込んでしまうのはなぜ?
頼まれると「NO」と言いづらい
仕事を頼まれたとき、「これくらいなら」と反射的に引き受けてしまうことがあります。
相手に悪く思われたくない、職場の空気を悪くしたくない、という気持ちが先に立ち、断る前に引き受けてしまうのです。
HSP気質の人の中には、こうした場面で即答してしまいやすい人もいます。
「自分がやったほうが早い」と考えてしまう
人に説明する手間を考えると、自分でやってしまったほうが早いと感じることがあります。
人に頼るのが苦手だったり、相手の負担まで考えてしまったりすることで、結果的に自分の仕事ばかりが増えていきます。
相手の反応や職場の空気を気にしてしまう
「今忙しいです」と伝えたら、相手にどう思われるだろう。「協力的じゃない」と思われないだろうか。
そんなことを考えているうちに、断るタイミングを逃してしまうことがあります。
「自分が何とかしなければ」と考えてしまう
仕事を任された以上、自分で何とかしなければと思ってしまう人もいます。
周囲に助けを求める前に、まず自分で解決しようとする姿勢が、結果的に一人で抱え込む状況を作ってしまうことがあります。
僕自身は、仕事を任された以上、自分一人で何とかしなければと思ってしまうことがありました。
仕事を抱え込みすぎると、どんな状態になる?
自分の仕事が終わらなくなる
引き受けた仕事が積み重なっていくと、本来自分がやるべき業務にまで手が回らなくなってしまうことがあります。
常に仕事のことを考えてしまう
抱えている仕事が多いほど、
頭の中はそのことでいっぱいになります。
何かをしている間も、別の仕事のことが気になって集中できない、という状態に陥ることもあります。
小さなミスでも必要以上に落ち込んでしまう
余裕がない状態で仕事を進めていると、些細なミスでも「なぜこんなこともできなかったんだろう」と、必要以上に自分を責めてしまうことがあります。
こうした失敗を引きずってしまう感覚については、以下の記事でも詳しく触れています。

休日になっても仕事から頭が離れない
仕事を抱え込むことは、
勤務時間だけの問題ではありません。
休日になっても「あれをやらなければ」という気持ちが消えず、心から休めない状態が続いてしまうこともあります。
休むことの難しさについては、
以下の記事で詳しく紹介しています。

HSPが仕事を抱え込みすぎないためにできること
頼まれたら、その場ですぐに返事をしない
仕事を頼まれた瞬間に即答してしまうと、
断るタイミングを失いがちです。
まずは一呼吸置いて、「今の仕事の状況を確認してからでもいいですか?」と伝えてみてください。
「断る」よりもハードルが低く、
始めやすい方法です。
今抱えている仕事を相手に伝える
「できません」ときっぱり断言する必要はありません。
「今〇〇を進めているので、今日中だと難しいかもしれません」というように、今の状況を共有するだけでも、相手の受け止め方は変わってきます。
優先順位を相談する
複数の仕事を抱えているときは、「こちらとこちらだと、どちらを先に進めたほうがいいでしょうか?」と、優先順位を上司や同僚に確認してみるのも一つの方法です。
「断る」のではなく、「仕事の優先順位を共有する」という考え方です。
全部を自分で解決しようとしない
同僚に相談する、上司に状況を伝える、一部をお願いする、分からないことを確認する。
こうした小さな行動の積み重ねが、
一人で抱え込む状況を防いでくれます。
「断る=悪いこと」と考えない
仕事を引き受け続けることが、
必ずしも周囲のためになるとは限りません。
自分が抱えすぎて仕事の質が落ちたり、期限に間に合わなくなったりするくらいなら、早めに相談したほうが、結果的に仕事を進めやすくなる場合もあります。
それでも仕事を抱え込んでしまうなら、環境にも目を向けてみる
自分の努力だけでは解決できない場合もある
人手不足、常に業務量が多い、相談しづらい雰囲気、何でも個人に任せる文化、残業が当たり前になっている。
こうした職場では、個人がどれだけ工夫しても、仕事を抱え込む状況そのものが変わりにくいことがあります。
「自分が断れないから悪い」と、すべてを自分の責任として捉える必要はありません。
僕自身、職場が変わると仕事との向き合い方も変わった
県庁職員・児童自立支援施設時代
私は大学卒業後、県庁職員として児童自立支援施設で働いていました。
新人だったこともあり、振られた仕事を全て抱え込んでいました。
先輩職員との関係は良かったのですが、私自身が自分でやらなければと気負いすぎていたと思います。
仕事内容自体は嫌いじゃなかったので、自分が頑張ればいいだけだと考えていました。
児童相談所への異動
職場が変わり、児童相談所に異動してからはそうはいきませんでした。
保護者との関わりで大きなストレスを感じ、業務量も多くなり、結果的には体調を崩してしまいました。
そこで初めて、一人で抱え込まずに周りに助けを求めることの大切さを学びました。
幸い職場の人間関係は良かったので、業務内容が見直され、無理せず働けるようになったのです。
海外への挑戦
その後は海外に興味を持ち、
県庁を辞めて海外へ挑戦しました。
オーストラリアのホテルで働いていたのですが、日本の職場とのギャップに驚かされてばかりでした。
とにかく、自分の意見をはっきり伝える人が多く、日本の職場とは違う働き方に驚かされました。
仕事だけを最優先するのではなく、仕事とプライベートを分け、自分の時間を大切にしているように感じる場面も多くありました。
海外生活を通じて、日本で当たり前だと思っていた働き方とは違う価値観に触れ、仕事が最重要だと思っていた自分の価値観も少しずつ変わっていきました。
仕事だけでなく、人生そのものを充実させることを目指したいと思ったのです。
帰国後の英会話教室
帰国後は英会話教室で働き始めました。
自分は子どもとの関わりが好きであり、海外経験がそのまま活かせると思ったからです。
自分の人生を第一に考えられるようになり、無理なお願いは断れるようになりました。
好きな仕事なので、逆に率先して仕事をすることも増えました。
HSPに限らず、やはり仕事選びは重要なのだと思います。

「HSPだから仕事ができない」と決めつけなくていい
仕事を抱え込んでしまう自分に対して、「HSPだから仕方ない」と考えてしまう人もいるかもしれません。
ですが、自分の性格を変えることだけを考える必要はありません。
自分自身が働きやすい環境を探すことも、
一つの立派な選択肢です。
新しい職場で疲れやすいと感じる方は、その疲れが「慣れの問題」なのか「環境の問題」なのかを整理してみることをおすすめします。

また、転職活動そのものに疲れを感じてしまう方には、以下の記事も参考になるかもしれません。

仕事を抱え込んでしまう自分を責めなくていい
「断れない自分はダメ」と考えない
断れずに仕事を抱え込んでしまう自分を、「意志が弱い」「ダメな人間だ」と責めてしまう必要はありません。
相手を思いやる気持ちがあるからこそ、
断りづらさを感じているのだと思います。
まずは小さな「相談」から始めてみる
いきなり「断る」ことを目指さなくても大丈夫です。
「今これくらい仕事を抱えています」と、今の状況を誰かに伝えるだけでも、十分な一歩になります。
自分に合った働き方を考えることも大切
「どうすればもっと我慢できるか」ではなく、「どうすれば無理なく働けるか」という視点で考えてみてください。
仕事の進め方も、働く環境も、自分に合った形を少しずつ探していけばいいのだと思います。
まとめ
仕事を頼まれると断れず、
気づけば自分ばかり仕事を抱えている。
そんな状態が続くと、仕事中だけでなく、帰宅後や休日まで仕事のことを考えてしまい、心身ともに疲れてしまうことがあります。
HSP気質の人の中には、相手の反応や職場の空気を気にしたり、「迷惑をかけたくない」と考えたりすることで、頼まれた仕事を断りにくいと感じる人もいるでしょう。
僕自身も、これまでの仕事で「自分がやらなければ」と考え、仕事を抱え込んでしまうことがありました。
だからこそ、仕事を抱え込まないためには、いきなり「断る」ことだけを考えなくてもいいと思っています。
まずは、
- 頼まれたときにその場で即答しない
- 今抱えている仕事を伝える
- 仕事の優先順位を相談する
- 一人で抱えず、周囲に相談する
といった小さな行動から始めてみる。
そして、それでも仕事を抱え込んでしまう場合は、「自分の性格に問題がある」と決めつけるのではなく、職場の環境や仕事量にも目を向けてみてください。
自分を変えることだけが、
働きやすくなる方法ではありません。
「どうすればもっと頑張れるか」ではなく、
「どうすれば無理をしすぎずに働けるか」
と考えてみることも大切です。
仕事を抱え込んでしまう自分を責めるのではなく、自分に合った仕事の進め方や働く環境を少しずつ探していきましょう。
