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ことばの学び

オーストラリアの日本語授業アシスタントに参加して感じたこと|女子校でのリアルな現場

海外の日本語授業、リアルはこうだった
takusan1216

こんにちは、HSP社会福祉士のたくやです。

現在オーストラリアでワーキングホリデー中ですが、最近新しく「日本語教師アシスタント(ボランティア)」として、現地の女子校に参加させていただいています。

対象は6年生から12年生までと幅広く、同じ「日本語の授業」といっても、学年によってレベルや雰囲気が大きく異なっているのが印象的です。

例えば、6年生は日本のキャラクター(くまモンなど)の動画を見ながら、日本語に触れるような“導入中心の授業”です。

一方で12年生になると、日本語で写真を見て説明したり、「高瀬舟」といった文学作品に取り組む生徒もいるなど、かなり高度な内容になっています。

また授業スタイルも特徴的で、メインの先生が英語で説明を行いながら日本語を学ばせる「間接法」が採用されています。

その中で私は、発音のサポートやライティングチェック、生徒との簡単な日本語での会話など、アシスタントとして関わっています。

まだ始まったばかりですが、日本の教育現場とはまた違った雰囲気や、生徒の個性の強さ、支援の在り方など、学ぶことが多い環境だと感じています。

この記事では、実際に現場に入って感じたリアルな気づきや、印象に残ったことをまとめていきます。

特に、
・海外で日本語教師に興味がある方
・ワーホリ中に教育現場に関わってみたい方
には、リアルな参考になるはずです。

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結論|日本語教育の現場は「想像以上に多様だった」

ボランティアを通じて、日本語教育の現場は多様なものだと感じました。

私のお世話になっている学校は一貫校なので、
6〜12年生までの子どもに授業を行います。

学年差や個人の能力の差が大きいのは、
一貫校ならではでしょう。

ASD(自閉症)ADHDを抱えている子もいるのですが、普通級でみんなと一緒に授業を受けています。

どのクラスも、
子どもたちの個性が溢れているのです。

教育現場が抱える問題は、
日本とさほど変わりません。

一方で、授業の雰囲気は日本と大きく違うように感じました。

日本語授業の全体像|間接法スタイルの授業

日本語の授業は、
メインの先生が英語で進行します。

学習者の母語や英語などの媒介語を用いる、
いわゆる「間接法」という教授法です。

日本で行われている英語の授業も同じですね。
日本では日本語を用いて英語を教えていますから。

私は発音会話ライティングの補助を行います。

発音の見本を提示したり、
会話の練習相手になったり、
字の書き方を示したりなど、
サポートがメインです。

授業は時間が限られているので、
文法等を迅速かつ正確に伝えられる間接法は、
子どもたちには合っているように感じました。

日本語をしっかり教えるために、
英語はちゃんと話せないといけません。

もしこういった海外の学校でメインの先生をやる場合、私の英語力ではまだまだ不十分だと痛感しました。

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6年生と12年生のレベル差がすごい

6年生と12年生(高校3年生)では、
当然ですがレベルの差が大きいです。

様々な学年に対応した授業を行う必要があるので、先生は本当に大変です。

6年生クラスの雰囲気

私が参加した6年生クラスでは、ゆるキャラをテーマに日本語を学んでいました。

かわいいゆるキャラを通じて、楽しみながら日本語に触れるといった雰囲気です。

くまモンの歌がとても人気で、子どもたちは何度も歌詞を口ずさんでいました。

学ぶことはもちろんですが、どちらかといえば楽しむことに重点が置かれているように感じます。

私も小学生の頃は、簡単なゲームなどを通じて英語を学ぶ授業が多かったです。

6年生はまだまだ幼いので、まずは言語に興味を持ってもらうことが大事なのでしょう。

12年生(高校3年生)クラスの雰囲気

12年生クラスでは、
かなりレベルの高い内容を扱っていました。

テーマについてディスカッションをしたり、
写真を見てそれが一体何か説明したり、
難しい文法問題に取り組んだりなど、
さすがは12年生といった感じです。

中にはかなりレベルの高い子もいて、「高瀬舟」などの文学作品に挑戦する人もいました。

これだけ学年や個人の能力の差が大きいので、
教える側も混乱してしまうように思います。

授業の雰囲気|日本との違い

私が今まで見てきた日本の学校と比べると、
海外の学校は雰囲気が大きく違います。

授業はかなり自由な雰囲気で、
お喋りが多く、みんなやりたい放題です。

メインの先生はとても優しい人で、
よっぽどひどいことをしなければ、
子どもを強く指導することはほとんどしません。

とっても元気で賑やかな雰囲気ですが、
授業には取り組んでくれます。

何をすればいいのか分からなくなったり、
説明を聞いても理解できなかったりすると、
みんな次々に質問してきます。

お喋りを止め、先生の話をちゃんと聞けば分かっただろうにと思うことはあります。

それでも、疑問は何でもすぐに口に出して、
自ら課題を解決していく姿は本当に素晴らしいものです。

私が日本で授業を受けていた時は、
基本的にみんな静かで、
自分から発言することは少なかったです。

先生がずっと話していて、生徒は指示に従って課題を進めていく形式でした。

私の個人的な感想ですが、日本の授業では、
自分から発言することが恥ずかしく感じられることも多かったです。

そういった雰囲気もあったからこそ、進んで発言する子が少なかったのではないかと思います。

どちらの授業スタイルも、
それぞれの良さがあるとは思います。

私が感じた範囲では、
自分から動こうとする力発信する力は、
海外の方が高いように感じました。

特性を持つ生徒との共存と福祉的視点

私がオーストラリアの学校に来て印象的だったのは、ASDやADHDの子どもが、普通級のみんなと一緒に授業を受けていたことです。

少し調べてみたところ、
オーストラリアでは障害の有無に関わらず、
一般学級への統合が進んでいるようです。

必要な場合には、支援学級や個別サポートを併用するとのことでした。

私は日本で子ども関連の仕事をしていたので、
普通級と支援級の選択について助言をしていた経験もあります。

日本では子どもや保護者の意見が尊重され、普通級と支援級を選択できるので、そのあたりの制度はオーストラリアと異なっていますね。

もう一つ驚いたのは、あらゆる情報がタブレットで管理されていることです。

これはもう日本でも進んでいることですかね。

教員の持つ端末で、生徒の障害の有無や、
学力の高さなどが、一目で分かるようになっているのです。

これにより、初めて担当するクラスでも、どんな特性の子がいるのか把握することができます。

その日が誕生日の子はケーキのマークが表示されるようで、出席時にはみんなでハッピーバースデーを歌いました。

AIの導入も進んでおり、
どんどん便利になっていきますね。

障害を持っていたり、能力が低かったりする子が、少しでも生活しやすくなることを願うばかりです。

福祉職経験者として感じたこと

児童分野の支援に携わっていた私としては、
ASDやADHDの子どもが、普通級のみんなと一緒に授業を受けるのはしんどいと思います。

もちろん一緒に受けることで得られるメリットもあります。

授業についていけなかったとしても、
それは人間関係とは別問題であり、
みんなと仲良くやっている子もいました。

それでも勉強面ではどんどん遅れを取っていきますし、人間関係が上手くいかない子ももちろんいます。

あるクラスのASDの子は完全に孤立しており、常に一人で紙などを切って工作をしていました。

その子の今学期の目標は、「親友を作りたい」だそうで、HSPの私はとても心が苦しくなったのです。

私はASDの子どもとたくさん関わってきた経験があったので、とりあえず話をしてみたいなと思いました。

ですが、相手はオーストラリアの学生です。
私の英語では、簡単な会話しかできませんでした。

英語の壁により、十分に関われない自分が非常にもどかしかったです。

日本とオーストラリアで制度は違えど、
根っこの部分の問題は同じです。

特性のある子をどのような環境に置くべきか、
どういった支援をすべきか、
やはりこれは難しい問題です。

今後どう関わっていきたいか

今回は福祉職ではなく、
あくまで日本語教師のアシスタントです。

ASDやADHDの子のサポートもできたらとは思いますが、メインは子どもたちに日本語を教えるお手伝いをすることです。

なるべく子どもたちに楽しんでもらいながら、
日本語や日本の文化を伝えていきたいです。

数日の体験を通じて、英語が話せないからといって、消極的になってはいけないなと思いました。

自分は英語を勉強するつもりで、どんどん子どもたちに関わっていこうと思います。

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まとめ

今回、オーストラリアの女子校で日本語授業アシスタントとして参加し、改めて「教育の現場は一つではない」ということを強く感じました。

同じ学校・同じ日本語の授業でも、6年生と12年生では学習レベルも雰囲気も大きく異なり、それぞれに合ったアプローチが必要になります。

また、授業の進め方も日本とは異なり、英語を使いながら日本語を学ぶ間接法や、タブレットを活用した管理など、より柔軟で多様なスタイルが印象的でした。

さらに、ASDやADHDなどの特性を持つ生徒も含めて同じ教室で学んでいる環境を見て、日本でも議論される「インクルーシブ教育」の現場を、実際に海外で体感しているような感覚もありました。

福祉を学んできた立場としては、こうした環境は非常に興味深く感じる一方で、言語の壁があることで十分に関われないもどかしさも正直ありました。

ただそれも含めて、「自分に今できる役割は何か」を考えるきっかけになっています。

まだ始まったばかりの経験ですが、受け身になるのではなく、自分からできる関わり方を少しずつ増やしていきたいと思います。

この経験は、単なるボランティアではなく、
今後の日本語教師という選択肢や、
自分自身の福祉的な視点にも確実につながっていくと感じています。

これから海外で日本語教育に関わりたい人にとっては、事前にイメージを持てる貴重な経験になると思います。

また現場での気づきが増えれば、
引き続き記事としてまとめていきます。

🌱 読んでくれたあなたへ
少しでも参考になれば嬉しいです。

海外生活の中で「もう無理かもしれない」と感じたときの回復法についても、実体験ベースでまとめています。

実際、私もかなりメンタルがきつい時期がありました。

無理を続ける前に、知っておくだけでも楽になるので、よければ参考にしてみてください。

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たくや
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HSP社会福祉士
HSS型HSPの社会福祉士・たくやです。 福祉職を経て、現在海外へ挑戦中。日本語教師に向けた勉強も開始。日々の気づきや学びをHSPの視点から綴っています。
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