【HSP社会福祉士】児童相談所の1日の流れ|現場で働いた私の体験
こんにちは、HSP社会福祉士のたくやです。
今回は、私が実際に働いていた児童相談所の1日の流れを紹介します。
児童相談所というと、
「何をしているのかよく分からない」
「忙しそう」
というイメージを持つ方も多いかもしれません。
私も現場に入るまではそう感じていました。
実際に働いてみると、
相談対応だけでなく、
家庭訪問や書類作成、
関係機関との調整など、
業務は多岐にわたります。
この記事では、私が体験したある1日を具体的に追いながら、児相での仕事の流れやHSPとして感じたことをお伝えします。
「福祉職に興味はあるけど、現場がどんな雰囲気か知りたい」という方に参考になる内容です。
👉「関連記事:児童相談所とは?役割と現場で働く人の実際」

児童相談所とはどんな場所か
主な業務内容
児童相談所は、
子どもに関する様々な業務を行います。
虐待対応や家庭支援、相談対応など、
その役割はとても幅広いです。
その内容は多岐にわたり、
職員は専門的な知識と調整力を求められます。
主な業務としては、
次のようなものが挙げられます。
相談業務
子ども本人、家族、学校、近隣住民などから寄せられる多岐にわたる相談に対応します。
調査・判定業務
相談内容を多角的に把握するため、
専門スタッフが連携して分析を行います。
指導・援助業務
判定に基づき、
最も適切な支援方針を決定し実行します。
一時保護業務
子どもの生命の安全を確保するため、
または緊急に環境を変える必要がある場合に、
一時保護所などで子どもを保護します。
普及啓発・研修
児童虐待防止のための普及啓発活動や、
関係機関の職員に対する研修を実施します。
より詳しい業務内容については、
厚生労働省のホームページ等を確認してみてください。
児相で働く社会福祉士の役割
社会福祉士が児相で働く場合、「児童福祉司」として業務を行うことが多いです。
私も児童福祉司として働いていました。
児童福祉司は、子どもの安全を守る「ケースワーカー」の中心的な役割を果たします。
子どもとその家庭が抱えるさまざまな問題に対して、専門的な立場から支援や指導を行います。
地方公務員試験に合格し、児童福祉司の任用要件を満たしてさえいれば、必ずしも社会福祉士の資格が必要というわけではありません。
ある一日の流れ
今回は、虐待の初期対応班として働いていた私の、ある一日の流れを紹介します。
緊急対応が多い仕事なので、
実際は日によって流れが違ってしまいますが、
少しでも参考になれば嬉しいです。
出勤から朝のミーティングまで
私は定時の8時45分に出勤していました。
時差勤務が利用できる職場だったので、
出勤時間は人によってバラバラでしたね。
9時半ごろに全体で朝のミーティングを行い、
その日の流れを確認します。
緊急対応が入ってしまい、ミーティングが行えないこともよくありました。
相談対応・電話対応・ケース記録
訪問や面接の予定がない時間は、
相談や電話の対応、
ケース記録などを行います。
当番が日中電話を取るのですが、
電話はたくさんかかってくるので、
みんなで助け合いながら対応します。
私の所属していた虐待の初期対応班は、
緊急対応に備えるため、当番は基本免除でした。
記録が間に合っていないケースも多いので、
時間がある時にケース記録を進めます。
虐待通告が来なければ、
私の業務は非常に楽だったと思います。
ところが現実は悲しいもので、
毎日のように虐待通告を受けていました。
暇な日はほとんどなく、
常に慌ただしい日々を送っていました。
緊急対応
この日は午前中に、
学校から虐待通告を受けました。
学校からの通告は、
午前中に入ることが多いです。
登校してきた子どもの様子がいつもと違ったり、怪我をしていたり、直接先生に相談したりするからです。
こうした緊急対応はスピード感が求められます。
初期対応班の中で役割分担を行い、
各関係機関への調査、
会議資料作成、
緊急受理会議、
対応の決定までを速やかに行う必要があります。
私は市への調査と、会議資料作成を行いました。
会議で対応が決定し、まずは学校訪問にて子どもの現認と聞き取りを行うことになりました。
昼休憩
昼休憩については、予定がなければ12時から1時間取ることができます。
ですが現実はそうもいかず、この日は早めに昼食をとって学校に向かいました。
予定は人によってバラバラなので、
各自で調整して時間を作ります。
休憩を取れない日もたまにありました。
それほど忙しい職場だったのです。
学校訪問
学校訪問では、
直接子どもから聞き取りをします。
子どもと話をするのは、
心理司の方が望ましいです。
この日は心理司の方に聞き取りを行ってもらえましたが、人が足りない場合などは、福祉司が対応する場面もあります。
聞き取りを終えたら、すぐに上司に報告します。
今回のケースでは虐待が明らかであったので、
子どもはそのまま保護することになりました。
後ほど保護者を所に呼び出し、
一時保護の旨を伝えることとなります。
保護者の呼び出し面接
子どもの移送は他の職員が担当することになったので、私は先輩職員とともに保護者の対応を行います。
まずは保護者へ呼び出しの電話です。
大抵の場合、保護者は動揺し、
何が起きたのかと聞いてきます。
こちらから電話で内容を伝えることは一切せず、とにかく保護者を呼び出して、その日のうちに来てもらうようにします。
この呼出し電話がとにかく緊張するし、
とても怖いのです。
罵声を浴びせられることも多いですから。
今回は先輩が電話をかけましたが、
私が電話対応することも何度かありました。
何回やっても怖いですし、
先輩も「この電話だけは慣れない」と話していました。
働いている保護者も多いので、
大抵は夕方に来所してきます。
ひどい時は夜に来所してくる場合もありますが、今回の保護者は18時頃には来所してくれました。
保護者との面接では、
一時保護の通知、
虐待についての確認、
家族の生活実態の確認などを行います。
最後に今後の流れを伝え、
児相の継続対応班に繋げて、
私たち初期対応班の業務は一旦終了です。
報告・終業
面接後は、上司に結果を報告します。
退勤している職員も多いので、
引き継ぎは後日行うことが多いです。
慌ただしい1日がようやく終わったのですが、
これらのことを全て記録に残さなければいけません。
時刻はすでに20時頃だったので、
私は記録を後日に回し、この日は退勤しました。
日によってはもっと帰りが遅くなることもあるので、まだマシな方だったかなと個人的に思います。
HSP社会福祉士として感じたこと
情報量と刺激の多さ
HSPの社会福祉士として働いていましたが、
何よりも情報量と刺激の多さに圧倒されましたね。
今回紹介した日は、緊急対応が1件のみでしたが、このような対応が複数発生する日も多くあります。
頭の中がぐちゃぐちゃになってしまい、
鼻血を出してしまう日もありました。
とにかく、どんどん通告が入ってくるので、
HSPの頭の中では情報が処理しきれません。
HSPは一つ一つの情報を深く処理する傾向があるため、次から次へと情報が入る環境では、どうしても疲労が溜まりやすいのです。
感情に寄り添う難しさとやりがい
保護者や子どもの感情に寄り添うのは難しいことですが、HSPはそれが得意だとも感じます。
相手のちょっとした言動からも感情を読み取ったり、表情の変化を見逃さなかったり、気持ちに深く共感できたりなど、寄り添う上での強みをたくさん持っているのです。
子どもを守るという大きなやりがいを感じられる仕事でもあるので、HSPに向いている仕事だと思います。
一方で、保護者の罵声や心無い言葉、
各関係機関とのいざこざなどで、
より傷つきやすいのもHSPです。
HSPには向いている部分、しんどい部分が両方あることを知っておきましょう。
疲れやすさとの向き合い方
刺激が多い仕事なので、
HSPは非常に疲れやすいです。
一方で、HSPには向いている部分も多い仕事でもあります。
児童相談所に限らず、
HSPが刺激の多い職場で働く場合には、
セルフケアが非常に重要です。
日々の生活に、
回復する習慣を取り入れることで、
無理せず働き続けることができます。
自分の体以上に大事なものはありません。
自分を最優先にしてあげてください。
回復のルーティンやセルフケアの記事も、
併せてご覧ください。
👉「関連記事:人と会った後の回復ルーティン|疲れを引きずらない過ごし方」

👉「関連記事:疲れやすい人が、自分を守るためのセルフケア」

まとめ・読者へのメッセージ
児童相談所での1日は、相談対応だけでなく、虐待や緊急対応、訪問や調査、記録作成など、さまざまな業務が組み合わさっています。
HSPとして働く私にとっては、
情報量の多さや感情への共感などで疲れを感じる場面も多くありました。
しかし同時に、子どもや家族に寄り添い、
支援の一歩を作るやりがいも強く感じました。
大切なのは、HSPだからこそ感じやすい疲れや刺激に向き合いながら、無理のない方法で業務をこなすことです。
回復時間やセルフケアを意識することで、
心身のバランスを保ちつつ、
福祉職の仕事を続けることができます。
この記事が、児童相談所で働く現場のリアルや、HSPとして働く際の工夫を知るきっかけになれば嬉しいです。
🌱 繊細さを抱えるあなたへ
少しでも参考になったと感じてもらえたら嬉しいです。
👉「関連記事:児童自立支援施設の1日の流れ|元職員がわかりやすく解説」

