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HSP・繊細さん

【HSP×福祉職】職員同士の口論に巻き込まれるしんどさ

takusan1216

こんにちは、HSP社会福祉士のたくやです。
ある日のこと、職員スペースで上司と先輩が声を荒げて言い争いを始めました。私は直接関わっていなかったのですが、その場にいるだけで心臓がドキドキし、体が固まってしまいました。

福祉の仕事では人間関係の摩擦も避けられない部分がありますが、HSPの私にとっては「関係のない口論を聞くこと」自体が大きなストレスになっていました。今回はそんな経験をもとに、職員同士の口論に巻き込まれたときのしんどさと、私なりの向き合い方をお話ししていきます。

福祉職場で起きる職員同士の口論

福祉の現場で働いていると、子どもや親への対応方針、業務分担や効率をめぐる対立など、様々な要因で口論が起こることがあります。HSPにとって、口論に巻き込まれることは大きなストレスです。

私が印象に残っているのは、児童自立支援施設で働いていた頃に先輩職員同士の口論を耳にしたときです。子どものためにクリスマス会を企画していたのですが、そのタイムスケジュールについて口論が繰り広げられていました。子どものために様々な企画を盛り込みたい先輩と、効率的に進めるためタイムスケジュールを絶対にずらしたくない先輩とで対立し、どちらも譲りませんでした。どちらの意見も一理あるのですが、お互い一歩も引かないので収拾がつかず、狭い職員スペースで声を荒げるので、聞いている方はたまったもんじゃありません。

その場から動けずにいた私に、別の先輩職員が声をかけてくださり、私を外に連れ出してくれました。社会人経験の長い先輩は、ああいう事はよくある、とりあえず離れていいんだよと温かい助言をくれたのです。心が楽になったことをよく覚えています。もし声をかけてもらえなかったら、私はずっとその場に留まり苦しんでいたことでしょう。

HSPが特にしんどく感じる理由

HSPは大きな声や険悪な空気に敏感です。たとえ自分が口論に参加していなくても、その場にいるだけでひどく疲弊してしまいます。すぐにその場から離れればいいのですが、ここで離れたら自分は悪く思われるのではないかと不安になってしまいます。何を言ってるんだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、とにかく敏感なHSPにとっては、こうした状況に陥るのはよくあることなのです。

嫌な思いをするのは口論中だけではありません。むしろHSPにとってしんどいのはその後です。嫌な出来事が頭から離れず、その事ばかり考えてしまい、しばらくは引きずってしまいます。引きずってしまうのは仕方がないので、少しでも早く回復できるように対処しましょう。

私が実際にやっていた対処法

その場を離れる勇気を持つ

無理にその場に留まる必要はありません。私自身先輩に声をかけてもらうまでは、ここから逃げてはいけない、ここで離れたら悪く思われるという不安に押しつぶされそうになりました。ですが、実際は離れても特に悪く思われることはありませんでした。その場から離れられた安心感を得ることができ、逃げてもいいのだと知ることができたのです。

同じように苦しんでいる方がもしいましたら、勇気を出してその場から離れてみてください。きっと想像していたほどの悪いことは起きませんし、しんどい状況から抜け出した開放感が得られると思います。実際私は、想像していたほど悪いことは起きませんでした。

冷静になってから話を聞く

状況によってはどうしてもその場から離れられない、自分も話に入ってしまったという場合もあるかもしれませんね。お互いがヒートアップしていては、建設的な話し合いはできません。結局結論は出ず、険悪な空気を引きずって仕事を再開しなければいけなくなってしまいます。

気まずくなった私は、時間を置いてそれぞれの職員と話をしました。時間を置いたことで冷静になったのか、意外とどちらも言い過ぎたことや周りに口論を聞かせたことを反省していました。こうした会話を挟むだけで、気まずい雰囲気はかなり緩和されます。

HSPのためか処世術には長けていたので、こうした対応も取れましたが、話を聞くのはこちらも神経をすり減らします。話を通じて自分が責められていたわけじゃないと確認でき、安心感を得ることもできましたが、距離を置けるのであればそうするのも一つの方法だと思います。

信頼できる人に相談する

もし職場に頼れる人がいるのなら、相談することが一番です。HSPは責任感が強い故に、人に頼ることをためらいます。こんなこと相談してもいいのか、迷惑じゃないかと不安に思うことも多いはずです。そこで勇気を出して相談してみてほしいのです。話してみれば意外と大丈夫ですし、一人で抱えていたときと比べると、安心感が全く違うと思いますよ。

HSPでも働き続けるために

今回の口論のようなことに限らず、HSPの方が人と関わる仕事をしていれば、何かしらのしんどさを感じることは避けられません。必要な距離を取ることは全く悪いことではないので、自分の心の反応を理解して、自分を守る工夫を続けていきましょう。自分のことを最優先にしてあげてください。

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まとめ

福祉の現場では口論が避けられない場面もあります。HSPは人一倍疲れやすいからこそ、自分を守る意識を持つことが大切です。「逃げてもいい、他人を頼ってもいい」と自分に許可を出してあげてくださいね。今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

🌱 繊細さを抱えるあなたへ
少しでも「ラクになれた」と感じてもらえたら嬉しいです。

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ABOUT ME
たくや
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HSP社会福祉士
はじめまして。「HSP社会福祉士の旅することばたち」を運営している、たくやです。 繊細で感受性が強いけれど、どこか好奇心旺盛。 そんなHSS型HSPの自分は、大学で福祉を学び、社会福祉士の資格を取得しました。 卒業後は福祉職の公務員として、児童自立支援施設や児童相談所など、過酷な現場で4年間勤務。 そのなかで多くの子どもや家族と関わる中で、支援することの難しさ、そしてやりがいも学びました。 そんな日々のなかで、次第に「海外」「英語」への興味が高まり、思い切って退職。 現在は留学にチャレンジしながら、新しい生き方に一歩踏み出しています。
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