【HSP×福祉職】口を出す割に仕事ができない上司

こんにちは、HSP社会福祉士のたくやです。
福祉の現場で仕事をしていると、上司に対し不満が溜まってしまうこともあるのではないでしょうか。私が児童自立支援施設で働いて三年目になる頃、とある上司が異動してきました。他の職員はその上司を知っていたようで、あまり良い噂はないと話していました。案の定、口を出す割に仕事はできず、ひどい時は責任転嫁をするようなこともありました。
今回は私の経験をもとに、そんな上司との関わりで私がHSPだからこそ感じたこと、上司と向き合った方法についてお話ししていきます。
「口を出す割に仕事ができない上司」とは?
私の仕事は現場で常に子どもを見守り、指導を行っていく大変な仕事です。上司は管理職であり、基本は部屋で事務仕事、私達に対しては適宜指示を出します。
管理職の中には現場の様子を見るため足を運んでくれる人もいるのですが、この上司の場合は一切なく、お願いしても対応してくれませんでした。福祉の現場で働く方であれば共感していただけるのではないでしょうか。要するに、現場の職員の声をまるで聞き入れず、一方的に指示を出しているのです。この指示がまともであればまだ良かったのですが、的外れであったり、どう考えても自分が楽をするためとしか思えないようなものが多かったです。
そのうえ自分の発言に責任感はなく、指示した内容についてそんなことは言っていないと主張し職員を非難する場面もありました。職員の陰口を話す場面を目撃したこともあり、ひどく気分を害しました。
幸い職場のトップはとても良い方で、私たち現場の職員の苦悩に理解を示し、直接その上司に指導してくださることもありました。トップの方も対応に苦労していたようで、指示したことをやってくれないと頭を抱えていたのが印象に残っています。記録を取ろうとする職員までいました。
HSPだからこそしんどく感じる理由
私自身は上司の指示で苦しむことはあまりなかったです。HSP気質ということもあり、相手の感情を読み取ることに長けていたので、上手く立ち回っていたと思います。
そんな私が最もしんどかったのは、上司の対応に悩まされている同僚や先輩職員を目にすることでした。HSPだからこそ共感力が強く、上司の発言に対し、言われた職員以上に勝手に腹を立てる場面が何度もありました。それだけみんなの上司への不満が募っていたのです。苦言を呈したい気持ちは山々ですが、立場上それもなかなか難しく、もどかしさがさらに私を苦しめました。そんな状況で上司が誰かの陰口を言っていた日には、最悪な気分になりました。
しんどい思いをしている人が周りにいることで、HSPは深く共感し、時には本人以上に苦しむ場合もあるのです。
私が実際にやっていた対処法
細かく記録を残す
職員みんなが意識していたのは、細かく記録を残すことです。後から指示をしていないと言われたときに備え、受けた指示や実際の対応については共有のファイルに随時記録を残すようにしていたのです。共有のファイルに記録を残すことで、トップの方もそれを確認してくれます。上司を直接指導できる唯一の存在であったので、記録を通じて上司への不満を相談することもありました。
HSPだからこその関わり
私が個人的に意識して行っていたのは、上司に確認しながら業務を行うことです。繰り返し確認することで、後に不満を言われることを防げます。繰り返し確認するのはしつこいと思われるのでは…。そう思われるかもしれませんが、そこでHSPの特性が私を助けてくれるのです。上司の感情を読み取れるので、相手の機嫌を確認しながら関わることができます。HSPだからこそ、自然と処世術に長けていたのです。
辛い時はその場を離れる
みんなが上司の不満を話している時は、無理に聞く必要はありません。深く共感し、自分自身が疲弊してしまう原因になり得ます。一方で、お互いに愚痴を話すことでスッキリする場合もあります。私の場合は自分自身の体調と相談し、その場を離れたり、一緒に話をしたりと使い分けていました。
とはいえHSPがこうした対応を続けていれば、心身は疲弊します。自分自身を回復させる時間を設けることを忘れないでください。HSPにはそういった時間が必要なのです。
👉 「関連記事:疲れすぎないための3つの工夫」

まとめ
仕事をしていれば、口だけの上司と出会うことも珍しくありません。HSPは様々な場面で消耗しやすいですが、工夫次第で自分を守ることができます。周りの感情に振り回されないよう、自分のことを一番に考えてくださいね。
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少しでも「ラクになれた」と感じてもらえたら嬉しいです。
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