【HSP社会福祉士】「ちゃんとしてる人が苦しくなる職場」に慣れなかった理由
こんにちは、HSP社会福祉士のたくやです。
私はこれまで、福祉の現場で働き、現在はワーキングホリデーで海外に滞在しています。
最近、海外の職場で起きた出来事をきっかけに、
ずっと心の奥に引っかかっていた感覚を思い出しました。
それは、
「ちゃんとしている人ほど、なぜか苦しくなっていく職場」
という違和感です。
真面目に働いている人が余計な仕事を抱え、
声を上げない人ほど消耗していく。
一方で、適当な人は注意されても、いつの間にか去っていく。
この構図を見たとき、
「ああ、これは福祉の現場でも何度も見てきたものだ」と思いました。
当時の私は、
「自分が気にしすぎなのかな」
「慣れない自分が悪いのかな」
そうやって、自分を責めていました。
でも今は、少し違う視点で考えています。
それは、HSPという気質と、職場の構造が合っていなかっただけ
だったのかもしれない、という視点です。
この記事では、
福祉職として、HSPとして、
私が「ちゃんとしてる人が苦しくなる職場」に慣れなかった理由を、
正直な言葉で振り返ってみたいと思います。
👉「関連記事:誠実な人が泣いて、適当な人が去っていった日」

福祉の現場で感じていた違和感
私は大学卒業後、福祉職として働いていました。
児童自立支援施設、児童相談所での勤務経験があります。
福祉の現場で仕事をしてた時に、私はよく違和感を抱いていました。
ちゃんとしている人ほど、損をして苦しくなるのです。
例えば児童自立支援施設では、行事準備の役割を与えられているにも関わらず、ほとんど何もしない人がいました。結果的に責任感のある周りの方たちが協力して準備を行いました。
多くの方に助けられているにも関わらず、その人は何も気に留めていないような態度だったのです。その人への憤りや、協力してくれた方たちが不憫だという感情が湧き上がりました。私自身も協力したので、余計に心がモヤモヤしましたね。
放置しておけばその人の責任だとは思いますが、私たちの仕事は子どもたちの為のものです。こっちの都合で子どもに不利益が出てはいけません。子どものために、みんな協力して働いてくれていました。
児童相談所でも同じような人はいました。公務員のお仕事なので、みんな給料はほとんど変わりません。そのため、余計に仕事に取り組まない人が現れやすいのだと思います。
一方で責任感のあるしっかりした方も多く、そういった方たちのおかげで仕事が成り立っています。この人たちがいなくなったらどうするつもりだろうといつも考えていました。とにかく、ちゃんとした人に多くの負荷がかかってしまっていたのです。
なぜちゃんとしている人がこんな思いをしているのか、何もしない人が同じ給料をもらっているのか。たとえ自分に関係ない仕事内容だったとしても、そういった人がいること自体がHSPの私を苦しめていました。
HSPだから、より苦しくなった理由
HSPはその繊細さから、人の感情に深く共感してしまいます。自分に関係のないことも、自分ごとのように感じて苦しくなってしまうのです。私も福祉の現場でちゃんとした人が損をしている場面に出くわす度、落ち込んでしまうことが多かったです。
また、責任感の強さがHSPを苦しめることも多いです。職場で仕事をしない人がいれば、その人に対する怒りの感情や仕事は大丈夫なのかという不安が湧き上がってきます。
そういったことに気がつかなければ、色んな感情に振り回されることはないでしょう。しかし、HSPは何でもすぐに気がついてしまいます。さらには今後どんなことが起きるのかを容易に想像することができます。
その結果、自分が先回りをして問題を解決しようと働きかけるのです。HSPにとって空気を読む、先回りをするというのはよくあることですね。何でも気がつき、先が予測できるHSPだからこそです。
最終的に問題は解決することが多いです。ですが、何で自分や同僚がやらなければいけなかったのか、なぜあの人はやらなかったのか、また同じようなことが起きたらどうなるだろう、感情は止まりません。
問題は解決しても、何とも後味が悪いということはよくありますね。
海外の職場でも、同じ構図を見た
冒頭で少し触れましたが、私は現在海外で働いています。そこでも同じようなことが起こったのです。
とある日に、勤務最終日だからとまともに働かない人、余計な仕事をしなければいけなくなった人の構図ができていました。仕事をするように声掛けしても聞いてもらえず、真面目な人が涙を流していました。
不誠実な人は最後まで職場をかき乱して去っていき、誠実な人は傷ついてしまったのです。国や文化は違えど、こういったことはどこでも起きる現象なのだと思いました。
また、海外に来ても自分の感じ方は何ら変わりません。自分は関係していないことでしたが、色んな感情に振り回され疲弊してしまいました。
慣れなかったのは、弱さではない
こういった場面に適応できないことは、決して能力不足ということではありません。HSPの気質と職場の構造のミスマッチであり、自分を責める必要は全く無いので安心してください。
気質の問題なので、向いていない場所に無理に慣れる必要はありません。私の場合はチームで働く仕事だったので、こういった場面に出くわすことも多いですが、世の中には個人で黙々と働くような仕事もたくさんあるはずです。現在の職場がしんどいと感じる方は、転職を視野に入れるのも良いですね。
とはいえ自分の好きな仕事だから続けたい、そう簡単には転職なんてできないという方もいらっしゃるでしょう。そういった方は、セルフケアを徹底するようにしましょう。
私の場合は、一人でゆっくりする時間が何より大切です、サウナや散歩なども良いリフレッシュになるのでよく行っていますね。
HSPは多くの長所を持っている一方、非常に疲れやすいです。気質を変えることは難しいので、しっかりと体を休めることを意識してくださいね。
👉「関連記事:疲れやすい人が、自分を守るためのセルフケア」

まとめ
振り返ってみると、
私が苦しかったのは「仕事そのもの」だけではありませんでした。
ちゃんとやろうとする人ほど、
空気を読み、責任を引き受け、感情まで背負ってしまう。
そんな職場の構造に、私はずっと違和感を抱えていました。
当時は、
「もっと図太くなれたら楽なのに」
「慣れない自分が弱いんだ」
そう思っていました。
でも今は、はっきり言えます。
慣れなかったのは、弱さではありません。
HSPという気質を持つ人が、
誠実さを前提に成り立っている職場構造の中で、
無理をし続けていただけだったのだと思います。
場所が変わっても、国が変わっても、
同じような場面に心が揺れるのは、
それだけ人や仕事に真剣に向き合ってきた証拠です。
もし今、
「ちゃんとしているはずなのに、なぜか苦しい」
そう感じている人がいたら、
自分を責める前に、環境との相性を疑ってみてください。
誠実さは、
消耗するためのものではありません。
守りながら使っていくものです。
この文章が、
同じように職場で苦しんできた誰かの、
「自分だけじゃなかった」という安心につながれば嬉しいです。
👉「関連記事:自分が怒られていないのに、胸が苦しくなった日」

