【HSP】「ちゃんと休む」がいちばん難しい理由
休みの日なのに、なぜか疲れている。
こんにちは、HSP社会福祉士のたくやです。
何も予定は入れていないのに、
どこか落ち着かない。
「ちゃんと休めた気がしない」と思いながら、
また月曜日を迎える。
そんな経験はありませんか。
HSP気質の私は、
休むことがとても下手でした。
体は止まっているのに、
頭の中は仕事のことや人間関係のことを考え続けている。
横になっていても、
「これでいいのかな」とどこかで焦っている。
本当は疲れているはずなのに、なぜか休めない。
もしかすると、
HSPにとっていちばん難しいのは
“頑張ること”ではなく
“ちゃんと休むこと”なのかもしれません。
👉「関連記事:何もしていない日に、自己嫌悪してしまう理由」

HSPが休めない理由
罪悪感・責任感がある
HSPは休むことに対し、罪悪感を抱きます。
責任感が強く、完璧主義の人も多いです。
みんなが頑張っているのに休むわけにはいかない、期待に答えなければいけないと考えてしまいます。
休むことは悪いこと、怠けだという意識から、
罪悪感を抱いてしまうのです。
職場でみんなが働いているのに、先に退勤するのは気が引ける、自分だけ有給を取得するのは申し訳ないといった感情に似ています。
脳が止まらない
HSPはその特性から、情報を深く処理します。
些細な出来事や過去の会話を深読みして、
反省を続け、気分が落ち込んでしまいます。
また、日々の生活で膨大な刺激を受け取り、
夜や休日にその処理を行おうとします。
その結果、たとえ物理的に動いていなくても、
脳が休まらないのです。
私もよく過去の会話を思い出して、
一人反省会をしてしまうことがあります。
自分の言動を過度にネガティブに評価してしまうので、疲れや不安は増幅してしまいます。
刺激を抜けきれない
HSPはとにかく刺激に敏感で、
常にセンサーが張り巡らされています。
休日であっても、スマホ・情報・音など、
あらゆるものから刺激を受け取るので、なかなか体が休まりません。
特にスマホは、
HSPに過剰に刺激を与えてしまいます。
常に更新されるSNSやニュースは、
HSPの脳にとって大きな負荷です。
絶えず情報を処理させるので、
休むどころかさらに疲れてしまいます。
SNSでは、他人の幸せな投稿に羨ましさを感じたり、コメントでの争いや悲しいニュースで深く傷ついたり、怒りを感じたりしやすいです。
他人と自分を比較して、
自己肯定感が下がることもあります。
そもそもスマホの画面から出ている光や強すぎる明るさは、目の疲労や脳の覚醒を引き起こします。
とにかく、HSPはスマホひとつから様々な刺激を受け取っているのです。
その結果、慢性的な疲労や自律神経の乱れ、不安の増幅など、様々な悪影響が出てしまうのです。
“頑張る自分”が標準になっている
先述の通り、HSPは完璧主義の傾向が強いです。
頑張ることが標準になっており、休日であっても何か有意義なことをしなければと、自ら刺激やタスクを探してしまうのです。
私の場合、休みの日に勉強などのタスクをついつい詰め込んでしまいます。
有意義に過ごそうと思うがあまり、タスクが多くなってしまい、結局休日なのに休めなかったということがよくあります。
タスクが終わればまだマシなのですが、思ったようにいかずタスクが終わらないことも多いです。
そうなった時は最悪です。
やるべきことをできなかった自分を責め、
自己嫌悪に陥ってしまうのです。
当然、体は休まっていません。
本来、休日に何か頑張ろうとするだけでも偉いことだとは思うのですが、HSPはそれが当たり前だと考えてしまい、自分を追い込んでしまうのです。
休んでいるのに回復しない理由
なかなか休めないHSPですが、たとえ休めたとしても、ちゃんと回復するかどうかは別問題です。
休んでいるはずなのに回復しない。
こういったHSPの方も多いのではないかと思います。
HSPが休んでいるはずなのに回復しない理由を
いくつか紹介します。
脳が常に「フル稼働」している
先程も少し触れましたが、HSPは情報の処理が深いため、何もしない休息中も脳が働き続けています。
体は止まっていたとしても、
脳は興奮し続けているのです。
過去の出来事や未来の予測を無意識に深く分析するので、脳のエネルギー消費は止まりません。
長期間のオーバーヒート状態が続くと、脳に「慢性炎症」のような状態が起こり、寝ても疲れが取れない「脳疲労」に陥ることもあります。
私の場合は、
よく未来の予測を行ってしまいます。
先のことが不安で、そればかり考えてしまい、
なかなか休まらないことが多いです。
精神的なエネルギーの枯渇
HSPにとっての疲れは、
単なる肉体疲労ではありません。
刺激の処理、他者への気遣いや共感によって、
精神的なエネルギーは空っぽになっています。
楽しかったイベントの後でも、その時感じた膨大な感情を処理するために、回復の時間を十分に確保する必要があります。
休むことが非常に重要なのですが、HSPは休んでいる自分はダメだと考えてしまいがちです。
その自己否定がストレスを生み出し、
休むことによる回復効果を打ち消してしまうこともあります。
刺激の遮断が難しい
HSPにとって刺激は休息の妨げになりますが、
刺激を遮断するのはなかなか難しいです。
先程スマホが多くの刺激を与えるという話をしましたが、今や生活の一部となっているスマホを使わないというのは現実的ではありません。
また、スマホ以外にも、家族の物音や近所の騒音など、どうしようもない刺激もあるかもしれません。
物理的に休んでいても、
外部からの刺激が休息を妨げてしまいます。
「ちゃんと休む」ためのヒント
刺激を「物理的」にシャットアウトする
無意識に周囲の情報を拾い続けるHSPですが、
工夫次第で遮断できる情報もあります。
まずできる人は、
一人になれる場所を準備してください。
自分だけの安心できる空間が、
ちゃんと休むための第一歩です。
一人の空間が確保できたら、
なるべく情報を遮断して休みましょう。
私がよく使っているのは、以下の三つです。
- ノイズキャンセリングイヤホン
(音の遮断)
- タイムロッキングコンテナ
(スマホの遮断)
- アイマスク(光の遮断)
どれもおすすめのアイテムなので、
ぜひ一度試してみて欲しいです。
個人的に効果を感じたのが、タイムロッキングコンテナによるスマホの遮断です。
細かく時間設定できるので、
まずは短い時間から試してみてください。
「何もしない」というタスクを実行する
HSPは休むことは悪いことだと思い込み、
罪悪感を感じがちです。
そこで、「何もしない」というタスクを取り入れてみて欲しいです。
「何もしない」こと自体を、
「明日のための重要な仕事」と再定義しましょう。
休むことは甘えではありません。
休むことを仕事と捉え、脳をメンテナンスするための必須タスクとしてスケジュールに組み込むと、罪悪感が軽減される場合もあります。
ぜひ一度、休むことに対する考え方を変えてみてください。
👉「関連記事:疲れやすい人が、自分を守るためのセルフケア」

気づいたこと
HSPにとって、休むことは何もしないことではありませんでした。
ちゃんと休むためには、意識して環境を整え、休むこと自体をスケジュールに組み込む必要があったのです。
すぐにちゃんと休めるようにはならないので、
休むことにも練習が必要です。
私はこれまで色々試しましたが、スマホを遮断して部屋で過ごす、サウナを楽しむ、散歩することに落ち着きました。
タイムロッキングコンテナがあれば、
スマホを計画的に遮断できます。
たとえ短い時間でも、スマホを遮断して過ごすことで休まったと実感できます。
それほどスマホから受ける影響は大きかったとのだと、気づくきっかけになりました。
スマホからの膨大な刺激が絶たれた状態で楽しむサウナや散歩、部屋でのリラックスタイムは本当に最高です。
スマホが常に近くにあった時よりも、
明らかに休めています。
ちゃんと休めないHSPの方は、タスクとして休みを取り入れ、できればスマホを遮断して過ごしてみてください。
きっと効果が実感できると思いますよ。
まとめ
休むことは、甘えではありません。
でもHSPにとっては、
それがとても難しい。
人の気配を感じ取り、
先のことを考え、
常にどこかで気を張っている。
その状態が“普通”になってしまうと、
力を抜くことが分からなくなります。
だからこそ、
休めない自分を責めなくていい。
回復は才能ではなく、技術です。
刺激を減らすこと。
予定を入れすぎないこと。
「何もしなくていい時間」を許すこと。
最初はうまくできなくてもいい。
ちゃんと休めるようになることは、
弱くなることではありません。
むしろ、
これからも自分らしく生きていくための
大切な土台です。
今日くらいは、
何もしなくていい。
それだけでも、十分な一歩ですよ。
🌱 繊細さを抱えるあなたへ
少しでも参考になったと感じてもらえたら嬉しいです。
👉「関連記事:本当は疲れているのに「まだ大丈夫」と言ってしまう理由」

